看護師が知っておきたい前立腺癌の知識

前立腺癌で行われる検査

・前立腺特異抗原(PSA)

 

前立腺の腺上皮から分泌されるPSAは、前立腺がんの腫瘍マーカーです。

 

血液検査で簡単に測定できるので、早期発見や診断、
経過観察のため重要なモニタリング指標となります。

 

50歳以上の男性では、前立腺がんの罹患率、および死亡率が上昇していることから、
年一回の測定が必要であるとされています。

 

・直腸指診

 

肛門から指を挿入すると、
患者さんの腹側5cm程度のところに前立腺を触知することができます。

 

正常な前立腺は、栗の実大で、境界が明瞭であり、
表面が平滑な弾性硬ですが、
前立腺がんでは、辺縁不整で、かつ偏側的に触知されます。

 

初期の前立腺がんでは、直腸指診での診断は難しいです。

 

・前立腺生検

 

経尿道的に内視鏡を挿入して、前立腺部において細胞診を行います。

 

前立腺生検は、確定診断を行ううえで不可欠な検査で、
針生検や経尿道的生検画が主に行われます。

 

・経直腸的超音波検査

 

経直腸的超音波検査は、肛門から直腸用のエコープロープを挿入し、
腹側の前立腺の縦と横の2方向の横断面を
画像診断によって観察し、診断する方法です。

 

経直腸的超音波検査によって、前立腺の状態や、
腫瘍の範囲、浸潤程度などを把握することができます。

 

また、ガイドワイヤーを用いると、同時に前立腺生検を行うことも可能です。

 

・単純X腺撮影

 

単純X腺撮影は、前立腺がんの骨転移の判定の際に行います。

 

・骨シンチグラフィ

 

骨シンチグラフィは、骨転移判定を行ううえで必須の検査です。
多発性異常集積や全身転移に伴う、
びまん性異常集積の有無を観察し、病期を判定します。

 

・コンピューター断層撮影検査(CT)

 

コンピューター断層撮影検査(CT検査)は、
前立腺がんの部位や精嚢、膀胱、直腸などへの周囲組織浸潤、
骨転移やリンパ節転移の有無などを把握することが可能で、
病期を判定することができます。

 

・磁気共鳴画像診断検査(MRI)

 

磁気共鳴画像診断検査(MRI検査)によって、
辺縁領域に発生する前立腺がんは、T2強調画像にて低信号を示し、
拡散強調画像で高信号を示すことから判断できます。